かごしま自然百選
鹿児島市は市内の自然の魅力を広く周知することにより、貴重な自然を維持・保全するとともに、生物多様性への市民の理解を深めることを目的として、自然百選を募集し、このたび「かごしま自然百選」を選定しました。郡山地域では１３か所が選ばれました。
１ 八重山
薩摩川内市との境に位置する標高677mの人が登ることのできる、鹿児島市の最高峰の山です。高標高地にはアカガシが自生し、それを食薩摩川内市との境に位置する標高677mの人が登ることのできる、鹿児島市の最高峰の山です。高標高地にはアカガシが自生し、それを食樹とするキリシマミドリシジミが生息しています。登山道が整備され、杉林や照葉樹林の中を木漏れ日が差し込み、心地よい森林浴を楽しむことができます。途中には、石作りの炭焼き窯跡も見ることができ、山頂からは桜島を眺望することができます。また、八重山周辺は、キャンプ場等が整備され、市民の憩いの場となっています。樹とするキリシマミドリシジミが生息しています。
２ 甲突池
八重山の中腹にあるこの池は、甲突川の源流であり、「平成の名水百選」に認定されています。
湧き出る水は、周辺の八重の棚田を潤しながら市内を悠々と流れ、水道水源として利用されるなど市民生活を支えています。毎年、春には豊かな水と自然のめぐみに感謝する神事や踊りを奉納する祭りが行われています。
３ 四季折々の姿を見せる八重の棚田
八重山の山麓部の傾斜地に階段状に石を積んで形成された水田が広がり、畦や石積み、土手のヒガンバナなどとあいまって四季折々に美しい景観を形成しています。市の景観形成重点地区に指定されているほか、地域住民等による保全活動や自然体験、農村交流が実施され、市民に親しまれる場となっています。
アカハライモリやトノサマガエルなど県の準絶滅危惧種に指定されている動物も生息しています
４ 千年の森（郡山）
悠久の森林とのふれあいを通じて森林及び林業に関する理解を深めるために、市が条例を制定し管理している森林です。自生樹と外来樹が混成し、散策しながら山並みの眺望を楽しむことができます。
県の準絶滅危惧種に指定されているアカハライモリやトノサマガエルなどが生息しています。
５ 伊良ヶ谷の滝と下流石畳の清流
川底が一枚岩からなる石畳で形成され、森林の中の川歩きを楽しむことができます。伊良ヶ谷の滝は高さが約9メートルで、甲突川水系最大級の滝と言われています。水深が浅く、水遊びや生き物観察をする場所となっています。
６ 郡山花尾神社周辺の森林
花尾神社に至るまでの道は、田園にそびえたつ大鳥居や歴史を感じさせる石碑を楽しむことができます。またイチイガシなどの森林に囲まれた境内には樹齢300年の親子杉があり、神聖な雰囲気を味わうことができます。
花尾神社は県の文化財、石塔群は市の文化財に指定されています。
７ 岳町の「メダカの学校岳の池」
花尾神社に至るまでの道は、田園にそびえたつ大鳥居や歴史を感じさせる石碑を楽しむことができます。またイチイガシなどの森林に囲まれた境内には樹齢300年の親子杉があり、神聖な雰囲気を味わうことができます。
花尾神社は県の文化財、石塔群は市の文化財に指定されています。
８ 常盤親水緑地
一面に緑が生い茂り、周囲の森林からは野鳥の声が聞こえてきます。
近くの甲突川は一部自然河岸も残され、巨石の間には渓流に多いサワガニやカゲロウ類なども見られます。早瀬ではオオヨシノボリが確認されており、産卵場となっている可能性があります。ウグイスやトンボなども生息し、水と緑と様々な生き物に触れ合う絶好のスポットです。
９ 近都宮神社周辺の森林
巨大な杉の木を中心とした森林の奥に社殿があり、社殿の上にだけ日が差す光景は、厳かで穏やかな気持ちにさせてくれます。カエデの木があり、紅葉の時期はさらに見ごたえがあります。
１０ 三重岳と三重岳自然遊歩道
市の北西部に位置する標高が486mの山で、その頂上までは照葉樹林となっており、自然遊歩道が開設されています。途中の広場からは雄大な桜島を望むことも出来ます。
１１ 郡山の轟の滝
神之川の上流域に幅広い轟の滝があります。大きな淵に流れ落ちる滝の姿が水面に映しだされる光景が見どころです。
親水公園となっており、気軽に水辺や生き物に触れ合える場所となっています。
１２ 一之宮神社（東俣）周辺の森
クスノキやイチイガシなどの巨樹が多く、市の保存樹林に指定されています。うっそうとした樹林は、社殿まで吸い込まれるような独特で荘厳な雰囲気を醸し出しています。
１３ 川田神社と村社南方神社周辺の森林
道路の向かい合わせで、川田神社と村社南方神社があります。川田神社を囲むように明るい竹林が広がり、一方で南方神社には薄暗い杉林が広がり、その対比が趣深いです。
野鳥もさえずる自然が神社を取り囲み、心落ち着く空間になっています。